The Walking Eye
横浜赤レンガ倉庫
フランス有数のアートコレクター、イザベル&ジャン=コンラッド・ルメートル夫妻のビデオアート・コレクションを紹介する展覧会。夫妻は1970年代に彫刻作品のコレクションからはじめ、80年代には古典絵画を、90年代には写真作品を収集。96年からビデオ・アートに興味を持ち始め、現在では200本以上の映像作品をコレクションしている。
本展では、フランスに渡ってそのコレクションを鑑賞した布施が選んだ10本の作品を公開。会場構成から作品解説の執筆までをつとめた点で、活動初期における最もオーソドックスなキュレトリアル実践だ。展示空間全体に散らばされた映像作品のあいだを「歩くこと」、映像のなかで「歩く人々」を起点にビデオ・アートの持つ想像力を見つめ直し、映像が溢れる今日の社会に対してその可能性を投げかけた。
また作品解説を含むハンドアウトは折り紙状になっており、折りたたむことで人間の視覚を意味する四角錐へと変形する。国内外のミュージアムでの個展常連作家たちの作品を弱冠24歳の若者が選ぶという大層な企画。
歩行する眼 / The Walking Eye
会期:2019年6月13日-6月23日
会場:横浜赤レンガ倉庫1号館
住所:東京都港区西麻布2-13-12 早野ビル404
キュレーション:布施琳太郎
デザイン:八木幣二郎
記録写真:岩崎広大
主催:アンスティチュ・フランセ横浜、横浜赤レンガ倉庫1号館
展示作家:
デ・レイケ/デ・ローイ、マイダー・フォルチュネ、ファビアン・ジロー、ドミニク・ゴンザレス=フォルステル、ヘンナ=リッカ・ハロネン、小金沢健人、クララ・リデン、エンリケ・ラミレス、ミカ・ロッテンバーグ、ウラ・フォン・ブランデンブルグ
De Rijke/De Rooij, Maïder Fortuné, Fabien Giraud, Dominique Gonzalez-Foerster, Henna-Riikka Halonen, Takehito Koganezawa, Klara Lidén, Enrique Ramirez, Mika Rottenberg, Ulla von Brandenburg