布施琳太郎 Rintaro Fuse
アーティスト。iPhoneの発売以降の都市における「新しい孤独」や「二人であること」の回復に向けて、自ら手がけた詩や批評を出発点とした絵画や映像作品、インスタレーション、パフォーマンス、ツアー、ウェブサイトの制作、展覧会のキュレーションなどを、複数のアーティストや詩人、デザイナー、研究者、音楽家、批評家、キュレーター、匿名の人々などと共に実践。
都市から埋立地、工場跡地、インターネットまでを舞台とした自主企画のプロジェクト立案を中心としながら、美術館や芸術祭、ギャラリーなどでの作品展示、各種雑誌への寄稿、大学やアートスペースでのトークや講演も精力的に行っている。
略歴
- 2019年 東京藝術大学 大学院映像研究科(メディア映像専攻)修了
- 2017年 東京藝術大学 美術学部絵画科(油画専攻)卒業
- 2013年 神奈川県立平塚江南高校卒業
- 1994年 東京都生まれ、神奈川県湯河原町育ち
個展
- 2025年 人工呼吸、あるいは自画像の自画像(SNOW Contemporary、東京)
- 2024年 性と大地(SNOW Contemporary、東京)
- 2023年 ふたつでなくひとつであること、あるいはひとつになれないことのメカニズム(NADiff a/p/a/r/t、東京)
- 2023年 絶縁のステートメント(SNOW Contemporary、東京)
- 2022年 新しい死体(PARCO MUSEUM TOKYO)
- 2022年 イヴの肉屋(SNOW Contemporary、東京)
- 2021年 すべて最初のラブソング(The 5th Floor、東京)
- 2021年 名前たちのキス(SNOW Contemporary、東京)
- 2019年 原料状態の孤独を、この(その)親指の腐敗へと特殊化する(BLOCK HOUSE、東京)
- 2018年 はじめての洞窟壁画(岡山県某所、非公開)
- 2016年 still life(アートスペース参加、東京)
- 2016年 不誠実な声帯(パーリー建築、東京)
- 2016年 布施なき世界(アパートの自室、近隣の工事現場やギャラリーなど、東京)
- 2014年 布施琳太郎生誕20周年記念パーティ展(東京藝術大学)
展覧会企画
- 2025年 パビリオン・ゼロ(葛西臨海公園、コスモプラネタリウム渋谷ほか、東京)
- 2025年 150年(東池袋の六棟の建築、東京、監督田中勘太郎(布施は脚本))
- 2023年 砂の本(POST-FAKE projects、東京、八木幣二郎との二人展示)
- 2022年 惑星ザムザ(小高製本工業跡地、東京)
- 2021年 沈黙のカテゴリー(名村造船所跡地[クリエイティブセンター大阪])
- 2020年 楕円のつくり方(ANB Tokyo、東京、吉田山との共同キュレーション)
- 2020年 化石観測(三越コンテンポラリーアートギャラリー、東京)
- 2020年 隔離式濃厚接触室(ウェブページ)
- 2020年 余白(SNOW Contemporary、東京)
- 2019年 高見澤峻介個展「Screening Organon」(四谷未確認スタジオ、東京)
- 2019年 國冨太陽個展「ドライ」(四谷未確認スタジオ、東京)
- 2019年 鈴木雄大個展「すべてが透明になる前に」(四谷未確認スタジオ、東京)
- 2019年 The Walking Eye(横浜赤レンガ倉庫一号館)
- 2018年 モデルルーム(SNOW Contemporary、東京、秋山佑太との共同企画)
- 2018年 孤独の地図(四谷未確認スタジオ、東京)
- 2018年 ソラリスの酒場(The Cave/Bar333、神奈川)
- 2017年 新しい孤独(コ本や、東京)
- 2016年 iphone mural(iPhoneの洞窟壁画)(BLOCK HOUSE、東京)
- 2016年 自由展(東京藝術大学)
- 2014年 ドドン派!!!!(デザインフェスタギャラリー、東京)
書籍
- 2023年 ラブレターの書き方(晶文社)
- 2023年 涙のカタログ(PARCO)
参加展覧会
- 2025年 Art Here 2025 Shadows(ルーブル・アブダビ)
- 2025年 無宿(天神山アートスタジオ、北海道)
- 2025年 150年(豊島区東池袋、東京)
- 2024年 ちょっと寄り道しませんか vol.3(ギャラリーTOH、東京)
- 2024年 ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?(国立西洋美術館、東京)
- 2024年 神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond(六甲山、兵庫)
- 2024年 新・今日の作家展2024 あなたの中のわたし(横浜市民ギャラリー、神奈川)
- 2024年 5 SENSES(WALL_alternative、東京)
- 2024年 MEET YOUR ART FESTIVAL 2024 -NEW ERA-(天王洲運河一帯、東京)
- 2024年 Do Art Yourself !!(どぅー・あーと・ゆあせるふ!!)(アーティストカフェ福岡)
- 2023年 Corresponde(A83、ニューヨーク)
- 2022年 時を超えるイヴ・クラインの想像力——不確かさと非物質的なるもの(金沢21世紀美術館、石川)
- 2022年 布施琳太郎+小泉明朗/Bodies(デカメロン、東京)
- 2022年 身体イメージの創造——感染症時代に考える伝承・医療・アート(大阪大学総合学術博物館、大阪)
- 2021年 新しい成長の提起(東京藝術大学美術館、東京)
- 2021年 ニュー・フラットランド(NTTインターコミュニケーションセンター[ICC]、東京)
- 2021年 Reborn-Art Festival 2021-22(宮城県石巻市荻浜の人工洞窟、宮城)
- 2021年 ディスディスプレイ(Calm&Pank Gallery、東京)
- 2021年 ヘテロゲニウスマルチコア(galleryMain、京都)
- 2021年 パンドラバッテリー(IAF* Shop、福岡)
- 2020年 EXPOSITION(銀座蔦屋書店、東京)
- 2020年 一枚の絵の力(PROJECT 501/Oil by 美術手帖、東京)
- 2019年 野生復帰訓練(芸宿、石川)
- 2019年 3331 Art Fair(3331 arts chiyoda、東京)
- 2019年 Count the Waves - 見えないものをつなぐ(東京藝術大学美術館、東京)
- 2018年 絵画・運動(ラフ次元)(四谷未確認スタジオ、東京)
- 2018年 芸宿を送る会(旧芸宿、石川)
- 2018年 TOTALTOPIA(TAV gallery、東京)
- 2018年 MEDIA PRACTICE 17-18(BankArt NYK、神奈川)
- 2017年 LANDSCAPE:detour for White Base(バンビナートギャラリー、東京)
- 2017年 超・たまたま15(東小金井シャトー2F、東京)
- 2017年 ファミリー/コンセプチュアル(ongoing、東京)
- 2017年 牛窓・亜細亜藝術交流祭(旧玉津幼稚園、岡山)
- 2017年 GINZA 24H SQUAD(東京)
- 2016年 パープルームブックフェア(NADiff a/p/a/r/t、東京)
- 2016年 奥村直樹ノ友達展(DESK/okumura、東京)
- 2016年 コラプスイブ(豊島区役所旧庁舎、東京)
- 2016年 “KITAJIMA/KOHSUKE” #13 〜池と怪物編〜(カタ/コンベ、東京)
- 2016年 外道ノスゝメ・生存指南(素人の乱12号店「ナオナカムラ」、東京)
- 2016年 ヴ・・・ン(遊工房アートスペース、東京)
- 2016年 現在戦争画展(TAV gallery、東京)
- 2016年 インターネットヤミ市(3331 arts chiyoda、東京)
- 2016年 眺めのよい部屋(turner gallery、東京)
- 2015年 絵画・運動(ラフ次元)(DESK/okumura、東京)
- 2015年 コミティア114(国際展示場、東京)
- 2015年 ロジカルアートスクール中間発表展『SITUATION』(DESK/okumura、東京)
- 2015年 像と体温(パーリー建築、東京)
- 2015年 踊ってない夜を知らない(東京藝術大学絵画棟入り口、東京)
- 2015年 ストレンジャーによろしく(名古屋市民ギャラリー矢田、愛知)
受賞
- 2023年 Forbes JAPAN 30 UNDER 30「世界を変える30歳未満」
- 2022年 平山郁夫賞(東京藝術大学)
- 2019年 第16回美術手帖芸術評論募集「新しい孤独」佳作入選
- 2019年 東京藝術大学美術館買い上げ賞(主席修了)
- 2015年 安宅賞(東京藝術大学)
助成
- 2024年 CCBTアート・インキュベーション・プログラム(アーティストフェロー)
- 2023年 令和5年度 文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業(創作支援プログラム)
- 2021年 PCAF(POST COVID-19 ARTS FUND)
- 2020年 大阪市芸術活動振興事業
- 2020年 おおさか創造千島財団(スペース助成)
- 2019年 公益財団法人横浜市芸術文化振興財団 チルドレンフェローシップ(継続)
- 2018年 公益財団法人横浜市芸術文化振興財団 チルドレンフェローシップ
パブリックコレクション
- 高橋コレクション
- 国際日本文化研究センター
- 東京藝術大学美術館
その他、執筆活動も精力的に行っており美術手帖、現代詩手帖、ユリイカ、新潮、文學界、群像、BRUTUS、GINZA、an-an、CINRAなどの雑誌やウェブメディアへの寄稿多数。