Tweet



参考文献

ここには制作あたって使用した参考文献を並べました。国立西洋西洋美術館の建築に興味のある方はロバート・マクシミリアン・ヴォイチュツケ『未完の美術館』が決定版です。次に読むべきなのはビアトリス・コロミーナ『マスメディアとしての近代建築』です。個人的には磯崎新『ル・コルビュジエとはだれか』、アレグザンダー・ツォニス『ル・コルビュジエ:機械とメタファーの詩学』も興味深く読みました。
 また今回の作品では漢文と詩の関係も重要なインスピレーションでした。一連の漢文関連書を読んだ上で、吉増剛造『Voix』を読むと、そこにある音と字の関係をまた違った角度から眺めることができます。
 そしてこの話をすると意外に思われる方がいるのですが、実は僕は伊藤計劃を読んだことがありませんでした。作品完成の直前、3月アタマに『ハーモニー』を読んだことをここに告白しておきます。

・ル・コルビュジエ関連
ル・コルビュジエ『建築をめざして』吉阪隆正訳、鹿島出版会、1964年
ル・コルビュジエ『モデュロール』吉阪隆正訳、鹿島出版会、1976年
ル・コルビュジエ『建築家の講義』 岸田省吾、櫻木直美訳、丸善、2006年
アレグザンダー・ツォニス『ル・コルビュジエ:機械とメタファーの詩学』繁昌朗訳、鹿島出版会、2007年
五十嵐太郎『ル・コルビュジエがめざしたもの:近代建築の理論と展開』2018年
藤木忠善『ル・コルビュジエの国立西洋美術館』鹿島出版会、2011年
磯崎新『ル・コルビュジエとはだれか』王国社、2000年
八束はじめ『ル・コルビュジエ:生政治としてのユルバニスム』青土社、2013年
ロバート・マクシミリアン・ヴォイチュツケ『未完の美術館:調和に向かってール・コルビュジエの思想と国立西洋美術館』江本弘訳、 Echelle-1、2023年
ビアトリス・コロミーナ『マスメディアとしての近代建築:アドルフ・ロースとル・コルビュジエ』松畑強訳、鹿島出版会、1996年
『ル・コルビュジエと国立西洋美術館』国立西洋美術館、2009年
『ル・コルビュジエと20世紀美術』国立西洋美術館、2013年
『ル・コルビュジエ図面集』建築資料研究社、2012年
『ル・コルビュジエ読本』GA、2014年
『アーレンバーグ美術館』(ギャルリー・タイセイ、https://galerie-taisei.jp/gallery/ahrenberg.html)
Sendai Soichiro “Realization of Natural Order through Le Corbusier's Museum Prototype in Chandigarh” 2017 (https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaabe/16/1/16_23/_pdf/-char/ja)

・美術館、建築
ドュニ・オリエ『ジョルジュ・バタイユの反建築:コンコルド広場占拠』岩野卓司、神田浩一、福島勲、丸山真幸、長井文、石川学、大西雅一郎訳、水声社、2015年
荒川修作、マドリン・ギンズ『建築する身体:人間を超えていくために』河本英夫訳、春秋社、2004年
暮沢剛巳『ミュージアムの教科書:深化する博物館と美術館』青弓社、2022年
クレア・ビショップ『ラディカル・ミュゼオロジー:つまり、現代美術館の「現代」ってなに?』村田大輔訳、月曜社、2020年
北澤憲昭『眼の神殿:「美術」受容史ノート』ちくま学芸文庫、2020年

・漢文、詩
石川九楊『日本語とはどういう言語か』講談社学術文庫、2015年
白川静『文字逍遥』平凡社ライブラリー、1994年
金文京『漢文と東アジア:訓読の文化圏』岩波新書、2010年
前野直彬『漢文入門』ちくま学芸文庫、2015年
『漢字と建築』岡崎乾二郎、磯崎新編、LIXIL出版、2003年
『訓読から見なおす東アジア』小島毅監、中村春作編、東京大学出版会、2014年
『漢字を使った文化はどう広がっていたのか:東アジアの漢字漢文文化圏』金文京編、文学通信、2021年
トーマス・マラニー『チャイニーズ・タイプライター:漢字と技術の近代史』比護遥訳、中央公論新社、2021年
吉増剛造『Voix』思潮社、2021年
林浩平『全身詩人:吉増剛造』論創社、2023年

・その他
松下泰雄『曲線の秘密:自然に潜む数学の真理 』ブルーバックス、2016年
吉本隆明『改訂新版:共同幻想論』角川ソフィア文庫、2020年
金塚貞文『オナニスムの秩序』みすず書房、1982年
ボリス・グロイス『アートパワー』 石田圭子、齋木克裕、三本松倫代、角尾宣信訳、現代企画室、2017年
イェスパー・ユール『ハーフリアル:虚実のあいだのビデオゲーム』 松永伸司訳、2016年、ニューゲームズオーダー
魚富『チ。―地球の運動について―』ビッグコミックス、2020年-2022年
伊藤計劃『虐殺器官』ハヤカワ文庫、2010年
伊藤計劃『ハーモニー』ハヤカワ文庫、2010年





← 一覧に戻る